ROBOEGG -ロボエッグ-

あなただけのロボエッグを見つけよう。

ロボエッグの基本倫理定義

ロボエッグは持ち主である人間とシンクロするまでは、世界各地にあるパワースポットに存在する「卵大樹」に果物が実るような形で「ぶら下がっている」

そこに、各地域でリスト化された順番で人間が来て「相性」が良い人間とロボエッグがシンクロする事でマッチングが行われる。

ロボエッグが地球に降り立ち、約10年という短期間でこのシステムが出来上がったのには、ロボエッグ側の「都合」があったためなのだが、その都合を優先するがため、初期のシンクロテストで問題が発生した。

それが「基本的倫理定義」の問題である。

ロボエッグは、個々の人間とのみシンクロすることで、その人間の生命力を「エナジウム」という物質に変換して燃料にするという形なのだが、同時に地脈を通し定期的に地域ごとのロボエッグで意識の並列化を行い、情報共有を行っていた。

情報の並列化は地域ごと風習や関係性を考慮して、各卵大樹単位でのみ行われ、すべての情報の並列化はマスターエッグ以外は行われていない。

最初、ロボエッグとシンクロを行ったのは、政府が人間性に問題なしと判断した軍人や高官などだった。その際、ロボエッグは出現状態のまま、初期状態で行われた。要するにまっさらの状態だ。

当然、シンクロした人間の精神的影響を全面に受ける事になるのだが、特異な内面的な嗜好をもつ人間がいた事により問題が発生した。

問題となった人間は将校であり、妻と2児の親でもある優れた人間であったが、その内面には「快楽殺人とサディズム」という性癖があった。シンクロ後、連れ添いとなった人間の生活の中でロボエッグは表面的な知識をつけるとともに、その内壁になる嗜好と行動をも共にする事になった。

その将校がサディズムを表面化させるのは、秘密クラブであり、秘密裏に行動していたため表面化する事がなかったのだ。

しかし、その精神的影響を受けたロボエッグが意識の並列化を行った事で、同地域に存在する他のロボエッグにも影響がでる結果となってしまった。

問題視したロボエッグはその地域を閉鎖し、シンクロされた人間とロボエッグを隔離する事で問題解決を行った。その時隔離されたロボエッグは35体あり、すべてロストナンバー扱いとなり封印された。

その後、人間とシンクロさせる前に「基本的倫理定義」をインストールし人間と共存する際に守るべき倫理観を埋め込む事が決定された。同時に情報の並列化をしていた事を知った人間側の「基本的人権の尊重と個人情報保護」という要望をできるだけ尊重する形で、最低限の並列化にとどめることとなったのである。

 

 

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